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「阿吽居」について
「阿吽居」は画家大藪雅孝(1937~2016)のアトリエ兼住居として大藪雅孝が立案し建築家 白石巌氏の設計により2001年に建てられました。
大藪雅孝は、日本画の岩絵の具の顔料と洋画のアクリル画材を混ぜることにより従来の乾燥時間を飛躍的に縮めることに成功した「ミクストメディアの先駆者」として知られる画家です。
石(水石)を愛した故人がこの場所を訪れた際、建物の裏手に佇む大きな巨石に惚れ込み、この地にアトリエを構えたいと考えました。室内や庭に配置された石は個人が日本全国で収集したものです。また、建物の前を流れる川に佇む二つの巨石が、口を開いた横顔に見える「阿」の岩とその逆の口を閉じた「吽」の岩に見えることからこの建物を「阿吽居」と命名しました。
この周辺は多摩川の中で最も川に近い環境に住居があり、滞在中も絶えず川の音や、四季折々様々な野鳥のさえずり、虫の音を聴くことができます。建物から、周辺を散策することでも四季折々様々な表情を魅せる山野草を楽しむことができます。
「阿吽居」は細部にこだわり選りすぐった建材を使用しており、大藪雅孝の絵画や書をはじめ、故人が愛した骨董品や家具、次男である大藪龍二郎の陶芸作品、インテリアデザイナーである長女大藪慶子のジェルタイルなど藝術を愛する故人の哲学を感じられる空間となっております。
自然と藝術に包まれた空間が紡ぎ出すひと時をご堪能いただければ幸いです。
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